姫路 眼科 こじま眼科|姫路市博労町91

目の専門外来

緑内障
Glaucoma

緑内障

緑内障とは、眼圧が高いために視神経が障害されて萎縮するために、それに対応した視野が損われ、視力(眼を動かさずに見える範囲)も低下していく病気です。
いったん萎縮を起こした視神経は回復しないので、緑内障を放置すると失明に至る上、治療に成功しても現状を維持するにとどまり失われた視野も回復しません。 従って、早期発見早期治療がとても大切になります。

普通、眼圧は15mmHg前後ですが、緑内障の人は21mmHgを超えることが多く、眼球内部の高い圧力で構造的に弱い視神経乳頭が圧迫されるのが一番多い原因と考えられています。
しかし、最近は眼圧が正常値(10~20mmHg)でも視神経が弱くて、緑内障となる人がいることがわかってきて(正常眼圧緑内障)注目されています。

 緑内障の大きな3つのタイプ

緑内障
  • 先天性緑内障

    生まれつき隅角に発育不全があり、房水の排出が妨げられるために起こる緑内障で、乳児の時に見つかります。

  • 続発性緑内障

    炎症やけがなど明らかな原因により起こる緑内障です。
    ぶどう膜炎や眼のけがなど眼に原因があるもののほか、糖尿病による出血、他の病気の治療で使うステロイドホルモンの長期使用などがあります。

  • 原発性緑内障

    中高年の人に多くみられ、緑内障の中でも最も多いタイプです。
    原発性緑内障と続発性緑内障は、房水の流れの詰まり方により、さらに開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障の2つのタイプに分けられます。

    開放隅角緑内障では、隅角の奥にある房水を濾過(ろか)する線維柱帯が目詰まりを起こし、産生された房水が眼球内に徐々にたまって眼圧を上昇させるので、本人の気づかないうちに視野が狭くなる、慢性に進行する病気です。

    閉塞隅角緑内障では、虹彩(こうさい)が隅角に接触するたために塞がりやすく、眼圧が上昇します。
    完全に塞がると、急激に眼圧が上昇し急性緑内障発作を起こします。
    このタイプは、60歳以上の女性で遠視の人に多くみられます。年をとると水晶体が厚くなり、虹彩が水晶体に接触し、隅角が狭くなるためです。

 緑内障の症状

緑内障は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行していることが多い疾患です。視神経の障害はゆっくりとおこり、視野(見える範囲)も少しずつ狭くなっていくため、目に異常を感じることはありません。

見えない場所(暗点)が出現する。
見える範囲(視野)が狭くなる。
急激に眼圧が上昇し目の痛みや頭痛、吐き気など症状がある。

検査について
Examination

患者様に上記の症状がみられる、あるいは訴えなどから医師が必要と判断した場合、緑内障か否かの診断をつけるため検査を行います。
主な内容は、眼圧検査、隅角検査、眼底検査、視野検査、OCT検査などで、緑内障の進行具合や種類、他の眼科疾患がないか調べます。

検査は、午前診は11時まで、午後診は17時までに、お車・バイク以外でお越しください。

治療について
Treatment

治療法としては、まず点眼薬で眼圧をコントロールします。内服薬を併用することもあります。
緑内障のタイプによっては、点眼薬・内服だけでは効果が不十分な場合があり、その場合はレーザー治療・手術を行います。 レーザー治療や手術を受け眼圧が下降しても、効果が維持されるとは限らず、再度手術が必要な場合もあります。

予防のために
Prevention

緑内障は完治は不可能ですが、早期発見・早期治療で日常生活に支障がない視野を維持することができます。
40歳を過ぎたら症状がなくても年に一回は眼科を受診し、定期的な検診を受けられることをおすすめしています。