姫路 眼科 こじま眼科|姫路市博労町91

目の専門外来

白内障
Cataract

白内障

水晶体は瞳の後方に位置する器官で、直径約9mm、厚さ約4mmの透明な凸(とつ)レンズの形をしています。
外界からの光を網膜に焦点が合うよう集光させること(屈折)、膨らんで近くに焦点を合わせること(調節)、および網膜にとって有害な紫外線を吸収することが主な働きです。
若い時期の水晶体は透明で柔軟ですが、年齢とともに硬く、厚みを増し、混濁(こんだく)してきます。
水晶体の透明性が何らかの原因で障害された状態を総称して白内障(「しろそこひ」)と呼んでいます。

白内障の原因の中で最も多いものは加齢に伴うものですが、そのほか、アトピー性皮膚炎、糖尿病や外傷に起因するもの、ステロイド等の薬剤使用の影響によるもの、先天性のもの、眼の病気に伴って起こるものなどがあります。
水晶体が混濁すると、光がきちんと網膜に到達することができなくなり、様々な症状が起こります。

 白内障の症状

目が霞み、あたりが白く霧がかかったようにみえる。
文字や物が二重三重に見えたり、ぼやけて見えづらい。
太陽光や外灯、車のヘッドライトなどの光がとても眩しく感じる。
暗いところで見えにくくなった。また視界が暗く感じる。
急に視力が低下した。眼鏡の度数が急に合わなくなった。

検査について
Examination

患者様に上記の症状がみられる、あるいは訴えなどから医師が必要と判断した場合、白内障か否かの診断をつけるため検査を行います。
主な内容は、視力検査、細隙灯顕微鏡検査で、白内障の進行具合や、他の眼科疾患がないか調べます。

検査は、午前診は11時まで、午後診は17時までに、お車・バイク以外でお越しください。

治療について
Treatment

白内障の初期段階では薬物治療を行う場合があります。保険適用のある進行を遅らせるという点眼薬もありますが、白内障を治療するものではなく、 進行予防の効果も不明と言われています。薬物では水晶体の濁りを取り除くことはできませんので、最終的には手術が必要となります。

お一人ひとり進行具合や自覚症状が異なりますので、視力検査、細隙灯顕微鏡検査で、白内障の進行具合や他の眼科疾患がないか調べた上で、 患者様の状態に合わせて手術時期を相談していきます。

白内障手術について
Cataract surgery

白内障手術について

白内障を根治させる有効な治療法は手術療法です。日帰り手術で可能です。
手術は濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズ(人工レンズ)を挿入するというものです。

手術時間は、6分前後で来院から帰宅まで所要時間は、平均で1時間半程度です。

 手術費用について

保険適用の場合(3割負担)は、約50,000円(片眼)となります。多焦点眼内レンズを用いた場合は、一部が保険対象外のため 単焦点眼内レンズより費用が高くなります。

詳細は「眼内レンズ」をご覧ください。

術後の生活について
Postoperative life

術後は感染を防ぐために、目に触れないようにすることが大切です。(目の表面の傷は、術後1時間くらいで閉じます) そのため術後1週間保護メガネを装用していただきます。
また、目に水やお湯がかかる洗髪、洗顔は5日程度避ける必要がありますが、首から下の入浴は可能です。

手術翌日に眼帯が取れます。翌日から軽作業、パソコン等事務作業であれば行えます。
運転については、医師に相談し許可が出てから運転してください。