姫路 眼科 こじま眼科|姫路市博労町91

目の専門外来

ドライアイ
Dry eye

ドライアイ

ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙液の量が不足したり、涙液の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなり、様々な自覚症状とともに種々の角結膜上皮障害をきたす状態を総称したものです。
目の不快感や視機能の異常を生じ、目の表面に傷を伴う場合もあります。

「角膜乾燥症」は「ドライアイ」とほぼ同義語ですが、「ドライアイ」よりも医学的に涙液の分泌低下の程度が強く、明確な角結膜の他覚所見が認められるものを指す場合が多いようです。
また「シェーグレン症候群」は原因不明の特有な乾燥症状、すなわち乾性角結膜炎と口腔乾燥症を示し、涙腺や唾液腺組織に特有な病理組織学的所見があり、しばしば自己免疫疾患(膠原〈こうげん〉病など)に合併するものを指します。

ドライアイの症状は、目の乾きからだけでなく疲れ目から痛みまで様々です。単なる不調が原因なのか、眼球の表面に障害が起きているためなのかは、検査をすることによって判断することになります。 原因とは異なる治療を続けてもドライアイの症状は改善しませんので、自分のドライアイの原因を知ることが大切です。

 涙液の構造

ドライアイ

涙液(るいえき)は眼表面、すなわち結膜および角膜表面を潤す液体で、主涙腺(しゅるいせん)からの漿液性(しょうえきせい)分泌物のほか、結膜の副涙腺・杯(さかずき)細胞、眼瞼(がんけん:まぶた)の脂肪腺などからの分泌物などから構成されています。 この3つの層のどれかに異常が起こると、ドライアイ症状を引き起こす原因となります。

涙液層の厚さはほぼ7μm(1μm=0.001mm)で、最表面から脂肪層・漿液層・ムチン層の3層構造をとり、ムチン、種々の脂質、電解質、免疫グロブリン、リゾチーム、成長因子などを含んでいます。

涙液の層を正常に保つには、瞬きも大切な役割を担っています。長時間のスマホ・パソコン作業などで瞬きの回数が減少するとドライアイの症状が現れます。